7月、10月、4月は転勤や移動の多い時期とされています。
「旦那さん、転勤になりました!」
「自分がこれまで集めてきていた教室の生徒さんと分かれるなんて」
「張り合いになるものがなくなりました」
最近もそうした動きを周囲で経験したばかりです。
新しく何かを始めることより、何かを捨てなければならないことの大変さ。転勤族の妻はどのようにして働くか?移動ありきで働くを考えてみたいと思います。
お勤め希望です!転勤族ですが雇っていただけますか?
厚生労働省の就労条件総合調査を見てみますと、全企業のうち転居を必要とする人事異動がある企業は約30%。1990年以降、%は上昇しています。企業規模としては、社員1000人を超える企業にお勤めの場合、転勤や移動は約90%。ほぼ移動ありです。30名~99名の小規模になると20%弱と下がります。
旦那さんがこうした企業にお勤めの際は、奥さんもお子さんもライフスタイルに大きな影響を感じざるをえないかもしれません。しかしながら、自分の能力を発揮できる場、家族そして社会の一員として張り合いのある暮らしを送りたい。これが働き続けたい妻の願いでしょう。しかし・・・
・転勤がいつ起きるか分からず、仕事を探しづらい
・責任のある仕事につくことはできなさそう
そんな不安を感じる方にはこんな働き方があります。
・短期雇用のアルバイト、更新型の契約社員
・リモートワーク
自分の能力を勤務先で評価してもらい、会社で出勤していた仕事を継続して転居先でリモートワークとしてこなす。
転勤を理由に正社員になることをあきらめている方もいるかと思いますが、リモートワークの正社員という働き方もあります。そのための一歩を短期のパートアルバイトから始めてステップアップを図ってもよいでしょう。企業としても業務を洗い直す機会となっています。転居の度に新しい仕事に就く精神的な負担より、経験をそのまま生かせたほうがストレスなく転居地でスタートが切れます。転妻である理由に、働くこと自体をあきらめずにいたいものです。
能力と幅広い経験のキャリアアップを目指す、転勤を伴う人事異動(長期雇用を念頭に)。長期雇用も薄れ人手不足も課題のいま、能力を持った非正社員の働き方が新しい社会の働き方を作っていくと感じます。
「働く」を支える全国コミュニティ
仕事と同じように、居心地の良い友人知人のから離れてまた新たにコミュニティを探すことも不安材料です。同じようにこうした課題を感じる転妻のコミュニティがあります。例えば「転勤族プロジェクト(地方創生×女性活躍推進=共助社会づくり)」を行う転勤族協会TKT48。国内外どの地に行っても同じ仲間が見えてくるのは心強く感じます。
そしてもちろんコワーキングスペースも転居からスタートをするコミュニティづくりの場。コワーキングスペースには、特に活発にその地域で活動する女性や男性が集っています。各種イベントなどをきっかけとして出会いを深め、コワーキングスペースに集う「人」を通じて地域へ定着する足掛かりに活用してほしいと思います。