最近SushiSwap、Curve Finaceなど様々なプロジェクトがDAOという新しい組織形態のDAOに変化していっています。また日本でも元ZOZOの社長である前澤さんが、MZDAOを発表して「DAO」というキーワードが一般ユーザーにも知られている状態になりました。今後DAO的な組織やプロジェクトが増えると考えられます。
そこで今回の記事はDAOとは何かを簡単に解説し、DAO作成にはどのようなツールがあるのかまとめました。定期的に内容をアップデートしていければと思います。
DAOとは?
まず最近流行っているDAOを解説していきます。
DAOとは「Decentralized Autonomous Organaization」の略で、日本語では自律分散型組織を意味します。DAOは基本的に経営者が存在せず、労働者のみが存在し、運営方針や意思決定は投票などのプログラムによって決定されます。
DAOの一番の成功モデルはビットコインです。ビットコインには経営者が存在せず、開発者と保有者とマイナーによって維持されています。
DAOのツールについて
DAOツールと言っても、ツールによってさまざまな使用や役割があります。
それぞれの役割と最適なツールを紹介していきたいと思います。
大きく分けて以下の6つの要素に分かれます。
①セットアップ
②トレジャリー管理
③ガバナンス
④コミュニケーション
⑤決済
⑥権限付与
順番に解説していきます。
①セットアップ
DAOの基盤・フレームワークとして最初に必要なツールになります。
DAO用のガバナンストークンなどの発行に使用します。
Arago
Syndicate
Orca
https://governance.orca.so/dao/ORCA
Colony
Open Law
②トレジャリー管理
資金調達などで集めた資金を管理するためのツールになります。
透明性や複数承認制・マルチシグなどがポイントとなります。
Juicebox
コミュニティから資金調達
Gnosis Safe
マルチシグ機能
Llama
マルチシグ機能
③ガバナンス
プロジェクトの方針や改善提案をするためのコミュニティ管理や投票のためのツールです。
Snapshot
コミュニティ投票
Tally
投票機能
Boardroom
ガバナンスに参加させるツール
④コミュニケーション
DAO内で連絡を取るためのツールです。現在はDAO専用というよりも既存ツールを使用してコミュニケーションを図っています。
Discord
Telegram
⑤決済
貢献度に応じたDAOメンバーの支払いのためのツールです。
Coordinape
参加するメンバーにインセンティブなどを付けれる
Sourcecred
価値を測定し支払うことができる
Superfluid
継続的な支払いができる
https://www.superfluid.finance/home
Utopia Labs
決済、会計、レポーティングなどの管理ができる
⑥権限付与
DiscordやTelegramなどのアクセスを制限やロールの付与するためのツールです。
貢献度やトークンの保有率などアクセスする情報を変えることができます。
Collab .land
Grape
Guild .xyz
まとめ
DAOツールをそれぞれの役割でまとめてみました。
必要に応じてツールを使い分けするようにしてみてください。
複数を合わせて使用しなくても、単体もしくは2つほどのDAOツールでも十分な場合もあります。しかし痒いところに手が届かないパターンも存在しますので、最初にDAOを作成する際はさまざまなツールを吟味していただくのがオススメです。
またこれからはどんどんDAOが立ち上がってきますので、各ツールでの参加方法や使用方法はチェックしておくとスムーズに参加できます。