【2023年8月ダイジェスト】NVIDIAはAIブームで60億ドルの純利益/TikTok検索広告Toggleを開始/Googleの著名な元研究者が東京に拠点を置く研究開発に特化したsakana .aiを設立/OpenAIがGlobal Illuminationを買収etc…

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テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2023年8月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。

▼目次

NVIDIAはAIブームで60億ドルの純利益

Nvidia just made $6 billion in pure profit over the AI boom

NVIDIAは2024年第2四半期決算で、5月以来135億ドルの収益を上げたということです。

  • 四半期決算で135億ドルの収益
  • 利益が前年比843%増
  • 次の四半期の収益が160 億ドルになると予測
  • 次期AIチップ「GH200」は2024年半ばに価格非公開で発売予定

全四半期の売上分がまるまる利益になっている状態で、背景として生成AI向けツール開発の加熱があります。

さくらインターネットも8月21日、今後3年間で130億円を投じる計画で2023年内に32億円の投資を発表していましたが、24年に78億5000万円を投資計画を前倒しすることを発表していました。

既存チップは各企業が奪い合っている状態でこの需要を取り切るまで次期AIチップのリリースを控えているようで、今後もさらに大きな利益を見込んでいます。

TikTok検索広告Toggleを開始

Introducing the TikTok Search Ads Toggle

TikTokは、検索広告Toggleをリリースしました。ショート動画において検索広告というのがどのようにワークするのか興味深いと思いました。

  • 広告グループの70%ではパフォーマンスが向上した
  • 広告主の既存のインフィード広告コンテンツとターゲティングを使用して検索結果広告が自動的に作成され、オーガニック動画結果に隣接する関連するユーザーのクエリに対して配信される

多様なコンテンツがある中で、検索表示された広告がどのようにワークするのかは不明ですが、TikTokはこのようなアルゴリズムをハックするのが得意なので、今後のレビューを注視していく必要があると思います。

Softbankグループ傘下のArmがアメリカで今年最大のIPOへ

SoftBank’s Arm Files for IPO That Is Set to Be 2023’s Biggest

NVIDIAへの売却を断念して、Armはアメリカで今年最大規模のIPOで資金調達を目指しています。

  • Armの技術はほぼ全てのスマートフォンに採用されている
  • Softbank Gは400億ドルでArmをNVIDIAに売却しようと試みたが、失敗。
  • Softbank GはIPO計画に乗り出していた

AIチップや生成AIの需要を受けて半導体メーカーのNVIDIAの株価を押し上げ、Armの時価総額も1兆ドル台に達しました。ArmはAppleなどを顧客に抱えていますが、一方課題としてはスマホ市場の伸び代がもうあまりないことと、半導体の需要がスマホからAIへとシフトしているところです。
直近四半期の売上も利益も減少していることから、今後どのように展開していくかが少し不明という印象です。

日本国内のコストコで「Starlink」販売スタート、小売店初

日本国内のCOSTOCOで、衛星を使ってインターネットが利用できる通信装置「Starlink(スターリンク)」の販売が始まりました。

  • 日本の小売店で扱われるのは初めて
  • 今後、ほかの32店舗に拡大していく見込み

Starlink(スターリンク)とは、Elon Musk氏が率いる宇宙ベンチャーのスペースX社が提供している衛星インターネットサービスです。衛星を使ったインターネットで、これまでネット環境がなかった地域でも、ネットが使えるメリットがあり、2022年末現在45カ国でサービスを提供しています。

宇宙からのインターネット網はいろんなメリットがあり、今までインターネット回線が引けなかった地域にもインターネットがつながることになります。

特に途上国でのインターネットの普及は社会構造を変え、より多くのメリットを生み出すと考えれらます。

Googleの著名な元研究者が東京に拠点を置く研究開発に特化したsakana.aiを設立

GoogleのトップAI研究者2人、東京でAI企業Sakana.ai立ち上げ

米Googleの著名な2人の元研究者、Llion JonesとDavid Haが東京に拠点を置く研究開発に特化した新しい会社sakana.aiを設立したというニュースが話題でした。Llion JonesはGoogleの生成AI文脈で重要なTransformer論文の著者の一人です。

  • 東京は、高度な教育を受けた労働力があり、国際的な都市
  • Googleは全社的に生成AIに集中しているが、「非常に制限的な枠組み」なのでイノベーションは困難になっている(Llion Jones)

今後、日本のAIコミュニティが活性化するような動きだと思いました。

2017年の論文はこちら

OpenAIがオープンソース版のMinecraftを開発していたGlobal Illuminationを買収

OpenAI acquires Global Illumination

8月16日、OpenAIがオープンソース版のMinecraftを開発していたGlobal Illuminationを買収したとリリースされていました。

OpenAIは2022年「マインクラフト」のプレイを動画を「見て学ぶ」AIを紹介していました。今回のオープンソース版のMinecraftで人間のプレイヤーとAIが共同作業したり、コミュニケーションしたりできるようなゲームになっていくのかなと妄想しました。いよいよバーチャル空間では人間とAIの見分けは気にしなくなっていくのだと思います。

Duolingoが音楽の教育アプリ「Duolingo Music」のローンチを準備?

Duolingo spotted developing a music learning app

言語教育プラットフォームDuolingoが音楽の教育アプリ「Duolingo Music」のローンチを準備しているようです。

  • 次期アプリはピアノ、ドラム、楽譜のレッスンに焦点を当てているよう
  • 昨年10月には、Duolingo Mathをリリース、言語学習を超えた初の科目拡張を実現

広報は「Duolingo は常に新しい機能を実験しています。現時点ではこれ以上共有できる詳細はありません」とコメントしていますが、言語学習とは異なる分野の学びをどのようにオンボーディングしていくのか興味深いニュースでした。
Duolingoの日本版は日本人社員1名と、業務委託メンバーやPRの専門会社と連携しながら運営していたとのことですが、春ぐらいには日本での正社員を募集していました。

ヒップホップはよりグローバルな音楽文化になる

Hip-hop’s future will be less American and more global

アメリカ人のTravis Scottのアルバム「UTOPIA」から、Hip-hopの未来について考察した記事を紹介しました。

  • Travis ScottがThe Weekndとスペイン語でRapしたり、プエルトリコ人のBad Bunnyをフィーチャーして、コラボした「K-POP」はブラジル風テイストで世界的なHip-hopの流行りの要素を一つにまとめたような曲
  • 国務省が「Hip-hop外交」を実施するほどアメリカのアイデンティティの一部となっている
  • 「人々は自分自身を表現してもらいたいのです」
  • アメリカのHip-hopは常に他の世界的な音楽からインスピレーションを受けてきた
  • 2020年に米国のSpotifyで最もストリーミングされた曲トップ50のうちHip-hopは42%を占めたが、今年はこれまでのところ16%にとどまっている

Hip-hopはNewYorkの貧困地域、つまりマイノリティから生まれたものですが、それがアメリカを代表するカルチャーとなり、今ではグローバルなHip-hopカルチャーを形成しているのはとても興味深いと感じました。
マイノリティから生まれたものが常に既存のあるマジョリティを変えてゆき、新しい価値観を作っていく、Hip-hopのように古いカルチャーを取り込みながら全てを更新していくという点に思いを馳せていました。

Airbnb、リテールメディア広告のプラットフォームになる?

Airbnbはリテールメディア広告のプラットフォーム化しているという記事を紹介します。

  • Airbnbの一部のゲストハウスでLifestylebrand、Goopの製品が試せる
  • バービーマリブドリームハウスはセンセーションを巻き起こし、現在ではAirbnb史上最も人気のある物件になった
  • Airbnbはこれを独自のアプローチに進化させ、自社のプラットフォームを他のブランドのメディアオプションに変える可能性がある

リテールメディアにおいて、WalmartはWalmart Connect広告プラットフォームを27億ドル規模のビジネスとして構築し、2月の決算では前年比 30%の成長が報告されました。Uberは、2024年までに広告収入が10億ドルに達すると予想しています。

Airbnbはオフラインでの体験の中で、サービスや製品を体験できるよりリッチなマーケティング手法を必要とするブランドに活用されていきそうです。

Spotify CPO/CTO グスタフ・セーダーストロム、AIについて話す

Spotify CPO及びCTOのGustav Söderströmは、AIについて全ての人が理解する義務があるとして、LLMの基本的な構造をわかりやすく説明をしている動画を紹介しました。

  • LLMは単語に当てはまる数字の次に最も可能性の高い数字を予測するというシンプルなもの
  • 機械学習モデル自体新しい技術ではない
  • 単純作業を繰り返すことにより新しい創造が生まれる
  • 多くの人々が新しいロジックが必要と考えていたが繰り返しにより新しいものが生まれた
  • AI研究者にとっても意外なほどそれはとてもシンプルなことだった
  • 言語は数値に置き換えられる

「実践的な問題を理解しなくても、何が起こっているのかを直感的に理解することは重要だ」述べていて共感しました。この先の人類にとって大きな転換点であることは間違い無いので、AIについてできるだけ多くの人が注意を向けることは大切だと感じました。

Pixar、Adobe、Apple、Autodesk、NVIDIAがOpenUSDを展開させるためにアライアンスを締結

Pixar, Adobe, Apple, Autodesk, and NVIDIA Form Alliance for OpenUSD to Drive Open Standards for 3D Content

Pixarが開発したOpenUSD(Open Universal Scene description )を3Dコンテンツのオープンスタンダードへと展開させるために、クリエイティブツールにおいて大企業がアライアンスを締結したというリリースです。

  • Pixar Animation Studios によって開発されたOpenUSD
  • ツール、データ、ワークフロー全体で堅牢な相互運用性を提供する高性能 3D ツール
  • オープンで効率的かつ効果的な開発を可能にする
  • USD は画期的なvisionOS プラットフォームや新しい Reality Composer Pro 開発者ツールにとって不可欠なテクノロジー

メタバースの拡大において、各社が共通の開発環境や制作ツールを統合することは必須なので、とても意味のある提携だと思いました。メタバースにおいてはあらゆるバーチャルワールドがつながり、個々の資産やデータがクロスオーバーする世界になります。世界と世界の接続点において、いかにシームレスにつながるかが重要なので、互換性をどのように作るかが大切です。

今回のようにメタバース構築においてキーになる企業がアライアンスを組むことにより、スケールとスピードを実現することができます。

日本のディープテックスタートアップ、ピクシーダストテクノロジーズがNASDAQに上場へ

波動制御技術のピクシーダストテクノロジーズ、NASDAQに上場へ

筑波大学准教授の落合陽一氏と戦略コンサルなどで活躍した村上泰一郎氏が代表取締役を務めるピクシーダストテクノロジーズがNASDAQに上場しました。

  • 筑波大学発スタートアップで、ホログラムとAI技術を融合させた三次元物体認識手法DeepHolo、透過性ミラーデバイスを用いた新たなシースルー型HDM実現方式「Light Field Blender」などを開発している
  • 合成技術やデジタルファブリケーション技術、AI技術を用いて、人口減少などの社会問題や企業のイノベーションに対して解決策を提案し、デジタルネイチャーのビジョンを描く

大学や研究機関などで長期にわたり研究開発が進められてきた技術を基に、革新的なサービスを生み出すことを目的とする「ディープテック領域」は、収益化までの道のりが長く人材も多くない現状があります。日本のディープテックスタートアップがグローバルにが出ていくというのは、とてもモメンタムな印象を受けました。
他にも、日本のスタートアップが最初かグローバルを目指すという動きが最近目立っており、その事例として「音で認知症に挑む」技術のピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬の共同研究があります。その技術は、変調された音を聞くと、脳が活性化し認知機能への効果が期待されるというものです。

Disney CEOのボブ・アイガーが元Disney経営メンバーを招集

Disney Taps Two Former Executives to Help Sell ESPN Stake

Disney CEOのBob Igerが今後のDisneyのESPNスポーツネットワークの戦略的パートナーを評価するために、Kevin MayerとTom Staggsをアドバイザーとして集めたようです。

このKevin MayerとTom Staggsは、Disney CEOのBob Igerの後任としてCEO候補に挙がっていた二人で、メディアコングロマリットのCandle Mediaを立ち上げ、YouTubeで登録者数ランキングトップの子どもチャンネルCocomelonを運営するMoonbugやHello Sunshineを買収しています。

ディズニーにとって単に映画を作ることが重要なのではなく、IPとなるキャラクターにいかに命を吹き込むかを重視しているのはよく知られています。

今回のニュースでは一度Disneyから離れていた元経営メンバーが、繋がったということと、YouTubeのTOPチャンネルとのDisneyの連携の可能性が出てきて、Disneyのデジタル戦略にYouTubeが絡んでくることがとても興味深いと思いました。

Figmaのデザインシステム更新、新機能「Variables」も

Figmaのデザインシステムが更新されていました。当然のことながら、Figmaのお手本のようなセットになっています。
新機能「Variables」も活用されていて、複雑なプロトタイピングフローにも対応したデザインシステムになっています。

「Variables」は色やパディングの値などを指定することでデザイン全体を更新することができる機能です。様々な種類のデザインプロパティやプロトタイプアクションに適用する再利用可能な値を格納できます。

※本記事はChatGPTを活用して記事作成しております。
※MVはMidjourneyにて画像作成しております。

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