【2017年版】クラウドファンディング資金調達額TOP10まとめ

HOME>Journal>【2017年版】クラウドファンディング資金調達額TOP10まとめ


皆さんは「やりたい事はあるけど、お金が無くて踏み出せない」「つくりたいモノやサービスはあるけどニーズがあるのか分からない」と思った経験はありませんか?

2011年3月に国内初のクラウドファンディングサービス「Readyfor」がリリースされ、個人でもローリスクで資金調達が出来るようになりました。以来、クラウドファンディングを経て、全国各地で様々なモノ・サービスが作られています。
矢野経済研究所の調査によると、2015年度の国内クラウドファンディングの市場規模は363億3400円と前年比68.1%増と大きく拡大していることからも、着々と普及していることがわかります。

市場規模の拡大もさることながら、資金調達額も大きなプロジェクトも目立つようになってきました。この傾向は、Readyfor創業者の米良はるか氏へのインタビューからも伺えます。

今回は国内の主要クラウドファンディングサイトにて公開されたプロジェクトのうち、資金調達額が大きいものをまとめてみました。
クラウドファンディングを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
(※順位は2017年4月30日現在ものです)

そもそもクラウドファンディングって?

クラウドファンディングとは、個人や団体のアイデアやプロジェクトをインターネットを通じて、不特定多数の人から資金を集める方法です。
通常、資金調達といえば、企業などの法人が事業計画書や担保、保証人を立てて銀行から融資を受けるイメージが強いと思います。基本的には信用の上に成立しているので、信用力があまり無い個人や任意団体にはなかなかハードルが高い方法です。インターネットやクラウドファンディングが登場する前は、個人が行う資金調達といえば、募金活動など多くの時間と労力がかかるものでした。
しかし、クラウドファンディングによって、個人や任意団体でも資金調達が可能になり、アイデアや想いを形にしやすくなりました。
後述のランキングを見れば分かりますが、ページを見るだけでワクワクさせたり、社会課題を解決しようとしていたりするなど、広く共感を集めるプロジェクトほど、支援が広がっていきます。

クラウドファンディングのタイプ

クラウドファンディングには5つのタイプに分類され、プロジェクトの性質によって使い分けられています。
例えば、寄付型の場合は、リターンにかかる費用がほとんど無いので、事業性の低い社会課題解決型のプロジェクトが向いていますし、事業性が見込めつつ社会の共感を得られるプロジェクトの場合は投資型が向いています。
また、2015年の法改正によって新たに株式型のクラウドファンディングも登場し、非上場企業でも条件付きで非上場株を発行、資金調達が可能になっています。2017年4月24日には国内初の株式型クラウドファンディング案件がリリースされました。

国内クラウドファンディング調達額1位〜3位

それではお待たせしました。まずは調達額TOP3からの発表です。

1位:小さなボディにフルオーケストラ。Hi-Fiサウンドの完全ワイヤレスイヤホンAir(調達額 94,474,700円)


https://www.makuake.com/project/air-by-crazybaby/

音楽好きにはたまらないプロジェクトが堂々の1位にランクイン。残念ながら1億円には届きませんでしたが、多くの支援者を集めました。
「完全ワイヤレス」と聞くと、遅延があったり、音質が良くなかったりするイメージがありますが、このイヤホンは違います。
Hi-Fiサウンドという原音に忠実な音の再現をしており、フルオーケストラのクラシックを臨場感たっぷりに聴くことができます。

今回紹介されている、イヤホン「air by crazybaby」はアメリカのクラウドファンディング「Indiegogo」にて279万USドル(約3.2億円)を調達しています。
(プロジェクトが終了する前に知りたかった…)
Air by crazybaby公式サイト

2位:世界初、ハイレゾ級骨伝導CLIP型イヤホン「EarsOpen(EO)」(調達額 60,296,638円|2017年4月30日時点)


https://greenfunding.jp/lab/projects/1848

こちらは2017年4月30日現在も募集中のプロジェクト。お気づきかと思いますが、またイヤホンです(どんだけ人気なんだ…)。イヤホン2種で約1万人から1億5000万円以上の資金調達が実現しています。音楽に対する質の追求が止まりませんね。
個人的にはこちらのプロジェクトの方が興味を惹かれました。このイヤホン、骨伝導イヤホンなんです。つまり耳に詰めるタイプではなく、耳たぶに挟んで音楽を聴くタイプです。音楽に集中して、周りに声をかけられても気付かない、なんて事態を避けることができます。
過去にも耳を塞がないイヤホンはありましたが、この商品は骨伝導式のものでハイレゾ級
そして何より、骨伝導であるため、聴覚障害を持つ人の聴覚補助にも役立つため、今まで音が聞こえなかった人もクリアな音が聞こえる可能性を秘めているのです。
プロジェクトは2017年5月31日まで募集中。購入したい方はまだ間に合いますよ。

3位:モノづくりが、変わる。5万円台のレーザー加工機 FABOOL(調達額 60,115,200円)


https://readyfor.jp/projects/fabool-laser-mini

これが家庭にあったらどんなに楽しいか。3位には組み立て式のレーザーカッターがランクイン。
低価格で購入でき、様々な素材を加工できるため、趣味のものづくりから製品のプロトタイピングまで幅広いニーズに答えられるとのこと。

用途の広さはこちらの動画を見れば分かります。

これが5万円台で購入できるのは驚きです。
近い将来、簡単なものは自分の家で作って使う事が普通になるかもしれませんね。
FABOOL Laser Miniを購入したい方はこちら

話題の絵本プロジェクトもランクイン!資金調達額4〜10位

TOP3はプロダクトで占められていましたが、4位〜10位にはアニメや大太刀の復元など多様なプロジェクトがランクインしています。
一気に見てみましょう。

4位:TVアニメ「少年ハリウッド」第26話を完全版にさせたい!応援プロジェクト(調達額 59,582,000円)


https://www.makuake.com/project/shohari26/

テレビアニメ「少年ハリウッド」最終話の完全版をつくりたい!というプロジェクト。
目標の397%の額が集まりました。
この作品はアイドルユニットのライブを放送するアニメで、小説が原作だったことから、元々ファンが大勢いたことから短期間でプロジェクトが成功したと思われます。

5位:GODJ Plus 世界初!A4サイズのクラブハウス。スピーカー付きDJシステム(調達額 53,037,600円)


https://www.makuake.com/project/go-dj-plus/

こちらはなんとA4サイズのDJシステム。小さなパーティーから本格的なクラブハウスまで、オールインワンで対応できるポータブルDJシステムです。

↓↓デモ映像はこちら↓↓

TOP5のうち、3本が音楽系プロジェクトでした。人気の高さがわかりますね。

6位:PCゲーマーへ朗報!コントローラ付ゲーム専用モバイルPC<GPD WIN>上陸!(調達額 48,863,600円)


https://www.makuake.com/project/gpd-win/

こちらはゲーム専用のモバイルPC。これまでデスクトップでしかプレイできなかったPCゲームがどこでも出来るようになります。

この製品は香港の会社で開発されたもので、クラウドファンディングの起案者は日本の代理店です。1位で紹介したAir by crazybabyもそうですが、国外で開発された良い製品をクラウドファンディングを用いて日本の代理店が普及させるというパターンが少なくないようです。

7位:キングコング西野の個展『えんとつ町のプペル展』を入場無料で開催したい!(調達額 46,373,152円)


https://camp-fire.jp/projects/view/10837

このプロジェクトはご存じの方も多い方と思います。おもしろ絵本作家のキングコング西野さんが制作した絵本『えんとつ町のプペル』の個展を無料にしたいというプロジェクト。
なんと支援者が6257人も集まりました。

この絵本の制作費自体もクラウドファンディングを利用して集められており、ニュースに取り上げられるなど、話題になりました。
【世界初】キングコング西野が、常識破りの手法で絵本『えんとつ町のプペル』を作る

8位:蛍丸伝説をもう一度!大太刀復元奉納プロジェクト始動!(調達額 45,120,000円)


https://faavo.jp/minonokuni/project/839

『地域の「らしさ」を誰もが楽しめる社会をつくる』がコンセプトのクラウドファンディングFAAVO(ファーボ)からは、大太刀蛍丸を復活させ、阿蘇神社に奉納しようというプロジェクトがランクイン。

即日目標を達成し、多くの共感を集めました。
プロジェクト開始から1年以上経ったいまも定期的にレポートがアップされています。支援者の方への定期報告もクラウドファンディングを成功させ、ファンを増やす秘訣ですね。

9位:下関を世界有数の港町に!複合施設ウズハウスで町を元気にする(調達額 44,389,000円)


https://readyfor.jp/projects/uzuhouse

まちづくりのプロジェクトとしては唯一のランクイン。
様々なヒト・モノ・コトを交差させ地域を盛り上げる渦を起こそうと、ゲストハウスやカフェ&バー、イベントスペースとして機能する複合施設「uzuhouse」を山口県下関につくるプロジェクトです。
昨年夏にオープンし、利用者からは最ッ高と言われる施設になっています

10位:スマートフォンから持ち物を見つける!100%フランス製Wistiki by Starck コレクション(調達額 39,826,000円)


https://motion-gallery.net/projects/wistiki

最後は「忘れ者が多い!」「物をよく失くす!」という方にオススメの製品「Wistiki(ウィスティキ)」。スマートフォンのBluetooth機能と連動させることで、持ち物の位置を把握できるアクセサリー。
車の鍵や財布などに付け、専用のアプリで探すことが出来ます。起案者がフランスのスタートアップなところもユニークなプロジェクトです。

誰でもクラウドファンディングが出来る時代に

TOP10のほとんどが4000万円以上の資金調達に成功しており、思った以上に大きな額で驚いた方もいるのではないでしょうか?

ランキングを見ると、プロジェクトページを見て「格好良い!」「欲しい!」と思えるプロジェクトが多いように思われます。
音楽好きは高性能なイヤホンが欲しいと思うでしょうし、大太刀なんかは男性の多くが惹かれるのではないでしょうか。

数千万円規模の資金調達は不要でも、何かイベントやプロジェクトを立ち上げたいと思いつつも資金が不足している方はぜひクラウドファンディングをご利用になってはいかがでしょうか?
当社が運営するコワーキングスペースKnower(s)は、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE ✕ LOCAL」のパートナーとして、クラウドファンディングをしたい方の資金調達をサポートしています。

少しでも興味のある方はお気軽にご相談ください。
※ご相談はこちらのフォームから。「お問い合わせ内容」の欄に、資金調達をしたいプロジェクト概要(アイデアレベルでも問題ございません)と募集金額・プロジェクト全体予算(ざっくりしていてもOKです)をご入力の上、お送りください。

番外編

残念ながら成功しませんでしたが、夢のある(?)プロジェクトを最後にご紹介します。
TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」20周年記念のプロジェクトとして、リリースされました。

目標額は・・・、なんと1億円…!
壮大なプロジェクトでしたが、壮大過ぎたみたいですね(笑)。
こういうワクワクするプロジェクトがリリースされるのもクラウドファンディングの魅力ですね。
それでは。

Feature

Latest

Category

Archives

Please feel free to contact us