ブラック・ミラー:バンダースナッチ(by Netflix)が未来のエンターテイメントだった話

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気になっていた話題のNetflixのブラックミラー:パンダースナッチを見ました。
簡単にいうと視聴者が映画の分岐点で選択を迫られ、選択した内容に従い話が進む、インタラクティブな作品。今までゲームの分野では当たり前の手法であるものの、映画などの作品ではおそらく初の試みではないかと思います。
以下ネタバレの部分もあるかも知れないが、あくまで素人の主観としてメモがてら感想を書きます。

作品の中に入っていく感覚

パンダースナッチという作品自体が、ノベルゲーム?のような作品の開発をするプログラマーが、開発を一人で進める中で苦しみや強迫観念に襲われ、精神のバランスを崩していく、、、というストーリーです。いくつも分岐点で、二者一択を迫られ、そしていくつものパターンの結末があるようですが、少なくとも現時点で私は本当の結末は見ていないようです。
参照:https://front-row.jp/_ct/17241819
確かにゲームにおいてはRPGのようにより高度な選択肢の中から、エンディングが異なる壮大な作品というのはあるが、映画のような作品でNetflixがこのような挑戦することは非常に興味深いと思いました。
作品の途中で行われる殺人などの選択が、ストーリーを進める上で自分も犯行に参加しており、一種の共犯のような関係になっていくところがあり、ゲームとは異なる感覚で没入していく、作品に自分が参加して入り込んでいる感覚になりました。これは映画ならでは、作品性があるゆえに実現できる世界観であり、新しい映像手法のアプローチです。

Netflixの競合はゲーム


ネットフリックスが決算を発表 「我々の競合はゲーム企業」
増収益が前年度の倍で16億ドル(日本円で1,750億?ぐらい)ということで、順調ですね。先日、アメリカ本土でプランの値上げがあったものの市場も好意的にとらえられているようです。
そして興味深かったのが「HBO以上にFortniteと競争している」というコメントです。
DisneyやAmazonなどの競合がいるにもかかわらず、Fortniteというゲームが競合だと言っているあたり。1日の可処分時間を奪いあっているのは間違いないわけですが、没入するようなゲーム体験vsコンテンンツ視聴体験という競合の見据え方は、今後コンテンツを考える上でも重要な視点だと思いますし、戦う相手が違うからこそ値上げをするなど、差別化するための戦略を取ることができるのだな、と思いました。
Netflixは完全に動画プラットフォームという枠を広げようとしています。VR/MRになるとよりインタラクティブな要素は高まり、現実と仮想の価値が逆転する時代が来るでしょう。(映画の「レディ・プレイヤー1」の世界観もそれなりにリアリティがあるのではと思っています。)
その中でゲーミング的なアプローチと作品的なアプローチの他にも、今後もまだまだ多くのクリエイターが想像力を形にして、新しい体験を私たちに提供してくれると考えると、とてもワクワクしますね。

レディ・プレイヤー1(字幕版)

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