世界は変化している
何が起こるかわからない時代です。
ある瞬間から勢いのあった(あるように見えた)企業も業績が落ちたり、人員削減や最悪倒産ということもよくある話です。少なくとも3割以上の企業は10年生き残れない訳で、突然所属している会社が時代の藻屑のように消え去る可能性は誰にでも起こり得ることです。
それとは逆に数年後は今産声も上げていない会社が、世界におどり出るということもよく起きることです。時価総額世界トップの座をAmazonが奪取したニュースがありましたが、インターネットが生まれて30年近く(?)。Amazonが上場して22年で、あらゆる業界に影響を与え、世界を変えました。
この30年の世界における時価総額ランキングが興味深いです。いかに世界が変化しているか実感ができます。
引用:ダイヤモンドオンライン
「栄枯盛衰」とは長い時間軸や宇宙の広がりのうねりの中の一瞬で起きること。大海の中の一粒の中で起きることのようです。人がその一瞬に生きる中で、「仕事」ははかなく、そしてその瞬間を輝かせるアクティビティです。
進化こそ人の喜び
私自身、そんなに意識が高い人間ではないので、働かなくても良いなら働かないかもしれないのですが、現実は働かなくては生きていけない、そんなありふれた凡庸な人間です。
もし能力があれば働かなくても生きれるかもしれないが、多くの人の話を聞くと「仕事があっての快楽」だからこそ、快楽の価値が上がるのであり、「遊び」だけでは大抵の人は幸せを感じられないようです。人には発見したり、進化していることに喜びや満足を見出す特性があります。そして多くの生き生きしている(ように見える?)人は「面白い仕事をしている」、「仕事を楽しんでいる」(ように見える?)人です。
そして私もせっかく仕事に長時間関わるのであれば、価値ある仕事をしたいと思っています。
しかしただがむしゃらに「働く」ということが価値にならない時代です。仕事の範囲が多様になると、ラットレースのように、AIやロボットに代替されるような働き方を捨て、より人間にしかできない仕事へシフトチェンジが必要です。「働く」ということは決められたことを作業するのではなく、「仕事を能動的に作り」新たな価値を創造するという能力がこれからの時代は求められます。
ライフとワークは分けられない
例えば組織という一定のフィールドでしか生まれない仕事がある場合、それ自体に価値があるとしても、不安定な社会で、「組織」が一定の目的を達せないのであれば消えてしまうことがあります。価値があっても市場原理から消えてしまうのです。
もし組織の評価をあげることだけを考えていたり、社内闘争に飲み込まれてお互いに足を引っ張りあったり、会社や上司の悪口がことあるごとに口をついて出てくるような職場にあなたがいる場合、働き方を考え直したほうがいいかもしれません。
そのような働き方は会社への依存度を高め、その組織でしか戦えない思考回路になったり、ただ時間を消化し時給志向になり、それ以上の価値を生み出せなくなる可能性があります。
世界は動いているのに、組織の中の小さい渦の中で消耗するのは、あなたの持っている有限な時間を考えるともったいないことです。
終身雇用という制度は崩壊していますし、組織は非永続的なものなので、自分が何をしたいか、どんな価値を生み出したいか、で仕事を語ることが大事だと思います。
よくライフワークバランス(Life Work Balance)という言い方をしますが、そもそも仕事と日常を割り切る働き方というのは厳密に可能なのでしょうか?個人的にはライフとワークを分けて考えることって少ないので、私の主観ではありますが、ライフワークインテグレーション(Life Work Integration)のように、仕事と日常どちらも充実させるような人生が有意義で価値あるものを生み出せるのではないかと思います。
自分の血肉になる働き方をする
常に仕事が楽しいものではないかもしれません。どんな仕事にも苦しい側面や乗り越えなければならない壁のようなものがあるものです。それでもやりがいにつながる仕事にすることができます。
嫌な仕事も自分のキャリアやスキルアップのために必要な仕事だと考えるなら、自分の血肉になる働き方ができるようになります。つまらない単純業務も自分のスキルを補強し新しいキャリアに進めるための入り口になるかもしれない、そして自分の願いを叶えるための積み重ねの一つだとも考えらます。全ての障害がステップアップのための一つのきっかけでしかないのです。
今後は一つの会社でずっと終身雇用されるということはないでしょう。誰もがいろんな仕事をいろんな役割の中で、いろんな多様なプロジェクトやチームに関わる時代になっていくでしょう。だから複数の会社やプロジェクト、もしくはコミュニティの中でも個でいられる強さがとても重要になってきます。
自分についてよく知ることは大事なスキルです。
どんな仕事が得意なのか、どんな仕事は苦手なのか、何を身につければより高い価値を生み出せるのか、会社が何を必要としているのか、それを身に付けることは自分にとってどんなメリットがあるのか考えて「自分のために働くとき」全て自分の血肉になる働き方にできているということだと思います。
働き方を自分でハンドリングするなら、自分にしかできない仕事スタイルやスキルを身につけられ、企業や組織にオンリーワンの価値を提供できる人材になることができます。
何に時間を使うか?
人間が持っている資源で一番重要なのは「時間」です。
働くということは企業や組織のミッションに共感して、そこに自分の時間を投資するということです。
時間という資源を有限であり、時間を何に投資するか、投資したものが価値あるものかを考える必要があります。ただお金のためとか、時給のために時間を消費するのは、結果的に何にも長期的な価値に貢献しない、短絡的な働き方だと思います。
大事な時間を自分た達成したいミッションや人生の目的のために使う、それが時間が有限な人間にとって重要な課題だと思います。
フリーランスや起業しているから自立しているという訳ではなく、社畜のように働くサラリーマンだからダメ、ということではないと思います。社畜のようなフリーランスもいるし、自立しているフリーターもいる訳で、肩書きやステータスではなく、どんな価値を作っているか、何を生み出そうとしているかが大事です。
働いている量や役職や内容ではなく、「働く」ことが人生の目的を達成するための手段であり、自分の理想に近づいているか、自分の働き方に満足できているかが重要だと思います。
仕事を会社の為にするべきでない理由ということで書いたものの、抽象的な言葉ばかりが多くなりました。
個人的にもメモ代わりに書き出したので、今後も時折これらをもっと噛み砕いてテキスト化していきたいと思います。