【2023年7月ダイジェスト】 映画「バービー 」が多数のブランドとコラボ/ビットコインはAIの通貨になる/Apple、「Apple GPT」をテスト/SEOの次に来る「AEO」とは?/柳井 正×佐藤可士和 対談、ユニクロのクリエイティブの裏側 etc…
テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2023年7月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。
▼目次
- 映画「バービー 」が多数のブランドとコラボ、次世代のIPマーケティングの手法になるか?
- Googleの検索エンジンの歴史と特異性
- Z世代はAIと一緒に育たない最後の世代になる
- Worldcoin、メインネットのローンチ
- 2020年に機械学習を採用した米国企業はわずか1.6%
- Threads、ユーザー数の増加率だけでなくエンゲージ率もTwitterに勝る
- Meta、大規模言語モデル「Llama 2」を発表、Microsoftと優先連携
- Apple、「Apple GPT」をテスト
- 柳井 正×佐藤可士和 対談、ユニクロのクリエイティブの裏側
- GoogleがAIプログラマーの技術の特許申請
- ビットコインはAIの通貨になる
- Threadsの開発を指揮したInstagramトップのアダム・モセリのインタビュー
- Liquid Deathが最新アルバムをリリース
- SEOの次に来る「AEO」とは?
- Threads、月間アクティブ ユーザー7,000 万人に急増
- OpenAIの6大陸の25都市を訪問したワールドツアーレポート
- AIエンジニア、ここ10年間で最も需要の高い仕事に
- 経産省が「アートと経済社会について考える研究会報告書」を公開
- Meta、新アプリ「Threads」を8時間前倒ししてリリース
- GPT-4のAPIを全ユーザーに解放
映画「バービー 」が多数のブランドとコラボ、次世代のIPマーケティングの手法になるか?
映画『 バービー 』が膨大な数のブランドとコラボ中。ハリウッド映画のIPを利用したマーケティングの新たな基準になり得るか
映画「バービー 」が2週間でアメリカ国内だけで、合計750万ドルの映画収入を達成し今年公開された映画だと4位と大ヒットしています。公開にあたりファッションブランドや飲食ブランドとの大量のコラボレーションをして話題になりました。そのマーケティング手法についても、今後のマーケティングとしてのスタンダードになるのかもしれません。
- SNS上のバズりが映画の視聴に繋がる
- ブランド各社はバービーが好きな消費者だけでなく、嫌いな消費者にもメッセージを発信
- ブランドを厳しく管理したがるが、今日の状況では、それは得策ではない
- 大量のコラボレーションによる露出、これが今の世界でのやり方
Airbnbがバービーハウスを作ったり、ドバイの世界一高いビル、ブルジュ・ハリファから箱から飛び出すバービーが歩き出したりといろんな話題を作っていたので気になっていました。映画制作費以上に広告費をかけて、結果的に興行成績に出ているのは「バービー」というユニークなIPならではと感じました。
また「スーパーマリオ」のヒットなども同じですが、マーベルの成功を見て、各社よく知られているキャラクターIPの広げ方を模索していることがわかります。
Googleの検索エンジンの歴史と特異性
The little search engine that couldn’t
ChatGPTの出現により、検索エンジンが脅かされている、という話題がありますが、実際にはなかなかGoogleの検索エンジンをリプレイスするものはなさそうです。
- Google出身者により未来の検索エンジンを構築するために Neeva という会社を設立したが、4年でNeevaは閉鎖された
- Google よりも優れた検索エンジンを構築するのは困難
- 検索エンジンは速度、コスト、品質すべてをカバーする必要がある
- Google は世界の検索市場の約 90% を占めており、その数字は 20 年間着実に上昇
- 非常に単純なアイデアだが検索エンジンは非常に複雑なもの
- 人々はデフォルト設定を変更しない
- AppleのSafariブラウザのデフォルトの検索エンジンとして、Appleに年間150億ドルもの金額を支払っている
- Firefox ブラウザの主要な検索エンジンとして、Mozillaに年間4億5,000万ドル以上を支払っている
- Androidは約78パーセントの市場シェア、Chromeは約62%で最も人気のあるブラウザ、そのデフォルトの検索エンジンはもちろんGoogle
- DuckDuckGoをAndroidのデフォルトの検索エンジンに切り替えるのに、15タップかかる
記事の中ではGoogleは検索エンジンとして最高の品質のものではないかもしれないが、市場シェアを創るための正しい判断をしてきた、それが現在の優位性を作っているということでした。ビジネスにおいて品質も重要ですが、品質だけではユーザーは選んでくれるわけではない、というのも真実です。
Z世代はAIと一緒に育たない最後の世代になる
「A世代」と呼ばれるAIネイティブな世代が生まれきているという記事が興味深かったです。
- AIの台頭は「iPhoneのさらなる飛躍の瞬間」である
- 一般に2012年から2020年代半ばに生まれた世代をA世代と定義する
- 人口統計上の「A世代」革命の夜明け
- これからの子供たちは、自分たちとともに成長する AI モデルを持っている
- Z世代は「AIとともに成長しない最後の世代」になる
デジタルネイティブと言われたZ世代は、最初のAIネイティブ世代である「A世代」に比べて時代遅れに見えるだろう、という興味深い考察でした。
人がいくつものAIエージェントをマネージメントしていくような世界観は、まだ未来のようですが、実際私たちはAlexaやGoogle、SIriなど日常でもAIエージェントを使い分けています。そして「A世代」はよりパーソナルな関係性をAIエージェントと創っていく、そんな未来が目の前に来ているのを感じました。
Worldcoin、メインネットのローンチ
【速報】仮想通貨「Worldcoin」、メインネットローンチ 取引所上場相次ぐ
Vitalik Buterin outlines ‘four major risks’ with Worldcoin following token launch
Open AIのCEO、Sam Altmanらが進めるユニバーサルベーシックインカム仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」(WLD)がメインネットをローンチされました.。一方でそれに対して、Ethereum(ETH)のCo-FounderのVitalik ButerinがWorldcoinの懸念点を考察して話題になりました。
・Orbが目の虹彩をスキャンする仕組みに技術的な課題がある
・Orbの数が限定されており利用できる人が少ない
・中央集権化の可能性とバックドアが仕込まれることのリスク
・スマートフォンがハッキングされる可能性
唐突にリリースされた感のある、Worldcoin。
リリースされて一時高騰しましたが、ピーク時から70%以上、下落している状況です。今後、Worldcoinにどんな機能を実装していくのか、見ていく必要があります。
2020年に機械学習を採用した米国企業はわずか1.6%
Your employer is (probably) unprepared for artificial intelligence
消費者はITに積極的なのに対して、企業はますます慎重になっているという記事を紹介します。
- 2020年に機械学習を採用した米国企業はわずか1.6%
- アメリカの製造業では、3D プリントを使用している企業はわずか 6.7%
- 日本の地方銀行の3分の1は、人類が月面に着陸する10年前に発明されたプログラミング言語であるcobolを依然として使用(2017 年時点)
- 英国は2000万ポンド(2400万ドル)相当のフロッピーディスク、ミニディスク、カセットを輸入
- 19世紀と20世紀の「偉大な発明」は、最近の発明よりも生産性にはるかに大きな影響を与えた
- アメリカの人口の約 40% がAIツールに興味がない
記事によると「世界は日本化しつつある」ということです。日本は異常に革新的で、QRコード、リチウムイオン電池、3Dプリントの発明は日本の研究者の功績によるのに、それを経済全体に新しい技術を広めるという点でうまくいっていないと言います。そのため本来得られる経済効果に比べて約40%貧しい状態と分析しています。
なんとも耳の痛くなるような話ですが、イノベーションをいち早く取り入れることの重要性を示した記事です。特にAIについては、これまでの常識よりも早く経済全体に普及していくことから、多くの企業に影響を与えるツールになり得るので、しっかり注視する必要があります。
Threads、ユーザー数の増加率だけでなくエンゲージ率もTwitterに勝る
Threads は急激にユーザーを増やす。エンゲージ率もTwitterに勝る
Threads Shoots Past One Million User Mark at Lightning Speed
Threadsはユーザーが1.5億人となったという報道もされ利用者が増加していますが、エンゲージ率もについてもTwitterと比較して高いようです。
- リリース時は一般にユーザーのエンゲージメントが高い。Clubhouseも、BeRealもそうだった
- アメリカのTwitterユーザーの46%が「Threadsに乗り換える可能性がある」と回答
- 調査対象となった30ブランドのうち87%で、ThreadsアカウントのほうがTwitterアカウントよりエンゲージメントが高く、獲得したいいね数は平均で、ThreadsがTwitterの8倍に達している
- 広告導入時期については未定
Instagramのネットワークを持ち込むことができるため、Threadsで容易につながりが作りやすいこともあると思いますが、Instagramよりもテキストでのコミュニケーションができることはエンゲージメントにつながっていると思います。みんな使い方を模索しているというところですが、リリース直後のタイミングでは、今後も比較的に素早く機能面もアップデートされていくものと思われます。
Meta、大規模言語モデル「Llama 2」を発表、Microsoftと優先連携
無料で商用可、ChatGPT(3.5)に匹敵する生成AI「Llama 2」 Metaが発表、Microsoftと優先連携
Metaが大規模言語モデル(LLM)「Llama 2」をオープンソースとして発表しました。
- 利用は無料で商用利用も可能
- モデルサイズは70億、130億、700億パラメーターの3種類
- Microsoftと優先して連携
クローズドを選んだOpenAIと対照的に、MetaのLLMはオープンソースで公開されました。最近MetaはThreadsでもオープンで分散的な方向性を出していてい、巨大テック企業のビジネスモデルに対するアプローチが興味深いと思いました。
Apple、「Apple GPT」をテスト
Apple Tests ‘Apple GPT,’ Develops Generative AI Tools to Catch OpenAI
Appleは「Apple GPT」となるLLMモデルと社内チャットボットを構築しテストしているようです。
- Ajaxベースで「Apple GPT」と呼ぶチャットボットサービスを開発している
- この数カ月間、アップルにとってAI推進は主要な取り組みとなった
- Apple従業員らによると、同社のツールは基本的にBard、ChatGPT、Bing AIを再現したもの
- Apple は現在のところ一般に向けてリリースする計画はない
Tim Cockは公の場で、市場に大量の新しいAIサービスが登場することについて慎重な姿勢を示していました。Siriは2011年に競合の音声アシスタントよりも先にリリースされたにもかかわらず、競合他社に後れを取っていた状況があり、この数ヶ月のAIの盛り上がりにも一定の距離を置いていました。
AppleはAIに対して非常に慎重にそして長期的に注力していることは明らかです。特にAppleは今後、ヘルスケアの面でAIを活用すると言われています。よりパーソナルでセンシティブなデータを取り扱うことを考えると、現在のLLMのようにクラウドモデルを活用することは、プライバシーやデータの取り扱いについて慎重なAppleにとっては技術ベースで課題があると考えていると思われます。
ただし今回の報道のように、Appleとしては技術側面はキャッチアップしながら、より最適なAIモデル構築を目指していると思われます。
柳井 正×佐藤可士和 対談、ユニクロのクリエイティブの裏側
【柳井 正×佐藤可士和 対談】世界一を目指すユニクロのクリエイティブの裏側
少し前の記事ですが、株式会社ユニクロCEOの柳井正さんとアートディレクター佐藤可士和さんの対談記事でのそれぞれのコメントが興味深かったです。
- 経営とクリエイティブは一緒じゃないとダメ
- マネジメントとクリエイティブは同じようなもの
- 自分が触らないとものすごくドライに判断できる
マネジメントは「なんとかする」という意味がありますが、クリエイティブも同じなんだなと腹落ちしました。柳井さんは長期的なアパレルの未来を考え抜いており、2006年の段階から新しいユニクロの可能性を佐藤さんも見ていたというところが、今の圧倒的に強いユニクロを創り出していると感じました。
GoogleがAIプログラマーの技術の特許申請
GoogleがAIプログラマーの技術の新たな特許申請をしたようです。MicrosoftもGithub CopilotとしてmAIを活用したコード補完ツールを提供していますが、GoogleのAIプログラマー技術では、プログラマーのコードをリアルタイムで修正案やツールを提案することができるとのことです。
AIはあらゆる専門家の領域を代替していくはずですが、今後このような技術が普及することで、一般の人もExcelのように簡単にプログラミングをする時代も近いですね。
ビットコインはAIの通貨になる
BitMEXのCo-FounderであるArthur Hayesによる「ビットコインがAIの選択通貨となるだろう」という記事が話題になりました。
- AI にとって2 つの重要なリソースはデータと計算能力
- ビットコインはAIの通貨になる
- AIは長期間にわたってエネルギーを必要としている
- エネルギーを獲得するための通貨が必要
- ビットコインは純粋なエネルギーを表すのに最も近い金融商品であり、AI にとって最適な通貨
- AIは24時間365日稼働するので、人間のサイクルで動く従来のアナログ銀行システムは適切ではない
- 人間の「ルール」を本質的に理解しない AI にとって、明確で透明なルールが適用されるデジタル決済システムが必要
2024年にビットコインの半減期が始まると言われその希少性が増すとされる中で、ビットコインはAIが自分のエネルギーを確保し続けるための有力な通貨ではないか?というこの議論は興味深かったです。Arthur Hayesがビットコイナーであり、ポジショントークのところが多分にありながら、他の通貨に比べて透明性が高く、人間によってルールを一方的に変更できないビットコインが重要になるのではないか、というのは当然想定できることです。
AIの進化により、未来的な話題をより現実的に考えるフェーズになってきていること、よりAIとブロックチェーンの距離が近くなり、あらゆるものが自動化する社会に近づいていることを感じた記事でした。
Threadsの開発を指揮したInstagramトップのアダム・モセリのインタビュー
Special Episode: Meta’s Twitter Rival Arrives, with Adam Mosseri
Threadsの開発を指揮したInstagramトップのAdam Mosseriがインタビューで次のように語っていました。
- Threadsは非中央集権型を目指している
- 技術的にはMastodonなどで使われていたActivityPub Protocolを使っている
- Threadsアプリから他のSNSのユーザをフォローしたり投稿を読んだりできる
- Threadsをやめるユーザがいても、フォロワーを連れていけるようにしたい
- ThreadsのコミュニティガイドラインはInstagramの物を使っているため早くローンチできた
- 今後、クリエイティブな人たちが集まるのは非中央集権型SNSになっていく
- Twitterのデザインで素晴らしかったのは「リプライ(返信)モデル」。Instagramでもこの「リプライモデル」をなんとか入れようと思ったけどできなかった
- Threadsはリスクは高いけど成功したら重要なプロジェクト
SNSを使ってもらうのは簡単だけど、使い続けてもらうことは難しい、と言うことを率直に語っています。
Threadsのユーザーは7月6日のサービス開始から5日目で1億人を超え、2カ月で1億人の利用者を獲得した「ChatGPT」を超えて史上最速で達成しています。どれだけSNSとして残るかは不明ですが、この非中央集権という思想は、web3と通じるところであり、クリエイターエコノミーにとっても重要な概念です。Instagramトップがこのタイミングでこのような発言することに、今後のMetaの方向性が垣間見えた気がしました。
Liquid Deathが最新アルバムをリリース
spotify『Greatest Hates ,Vol.3』
米国の飲料水ブランドのスタートアップのLiquid Deathがアルバムをリリースしました。
Liquid Deathはアーティストがイブの水分補給のためにモンスターエナジーの缶で実は水を飲んでいたことから着想を得て、「水」のブランドとして始まりました。
現在は水と炭酸水、各種フレーバーを取り揃えており、単なる水をSNSを軸に付加価値をつけている点が素晴らしいなと感じています。
単なる水をデスメタル系の過激なビジュアルのパッケージで売ることで、酒やエナジードリンクのように楽しめるということで、TikTokやInstagramなどでユーザーが自ら飲んでる姿を発信したりしています。
今回のアルバムリリースも、3rdアルバムということで、メタルというマイノリティなジャンルをフォーカスすることにより、消費の早い市場でも、世界観を継続できているのかなと思いました。
SEOの次に来る「AEO」とは?
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SEOの次に来るとされている「AEO」(Answer Engine Optimization)というものがあります。
GitHubの元CEO、Nat Friedmanが自分のプロフィールページで人間には読みにくく、AIに読まれるためのテキストを隠したものを、LLM(大規模言語モデル)に読ませたところ、最初のインスタンスを観察したということです。
既にインターネット上には人間が把握できないほどの大量のデータがあるので、検索すること自体が高度なことになってきています。今後信頼できるAIエージェントが、適切な情報を人に対してキュレーションするということが起こってくると考えられます。その際にAIに読まれやすいということは重要であり、今後の検索対策にもAIを意識する場面が増えてくると思われます。
Threads、月間アクティブ ユーザー7,000 万人に急増
What 70m Thread Users Mean for B2B Marketers
Threadsは、7月7日時点で月間アクティブ ユーザー(MAU) が7,000万人に急増しています。
- Twitterの青い鳥のクリック数は約3億6,800万回で、72%減少
- 7月5日に開設されたThreadsは約7,000万個、つまりTwitterの約20%のサイズ、Threadsの人口はInstagramの5%
TwitterのMAUは約2.5億人〜3億人、InstagramのMAUは20億人。InstagramのMAUの20%がコンバージョンすればTwitterと同規模になります。
Metaは、SnapchatをコピーしたストーリーズやTikTokをコピーしたReelsなど、データをハックして事業を成長させることが得意です。ストーリーズからの広告はInstagramの全体の広告売上の25%以上を占めると言われています。
Twitterの強みはリアルタイム性ですが、多くのユーザーがTwitterと接触する時間が減っていることは確かです。マーケターにとってThreadsの拡大を見ると、無視できない存在感となっています。
OpenAIの6大陸の25都市を訪問したワールドツアーレポート
Insights from global conversations
OpenAIチームが4週間にわたって6大陸の25都市を訪問したワールドツアーについてレポートしました。
- ユーザーと開発者はすでに価値のあるアプリケーションを構築している
- 経済成長を促進するツールとして期待される一方で、安全性とセキュリティのリスクに関連する懸念がある
- 多くの政府関係者がAIに対してアクティブであり、この新しいテクノロジーの利益を最大化したいと考えている
- 例えば API 顧客データに基づいてトレーニングを行っていないこと、およびChatGPT ユーザーも簡単にオプトアウトできることなど繰り返し伝えた
日本でもSam Altmanが慶應義塾大学で学生と対話していたことは報道されていました。新たにロンドン拠点を開設するという発表もありましたが、一部の国でのChatGPT禁止の動きもあり、安全な利用をアピールするとともに、各国当局とのロビーイングが欠かせなくなっており、海外拠点設立を急いでいると思われます。
AIエンジニア、ここ10年間で最も需要の高い仕事に
AIエンジニアはここ10年間で最も需要の高いエンジニアリングの仕事となると予測されています。
- 独立的なAIエンジニアが、MicrosoftやGoogleのような大手企業から、Figma、Vercel、Notion AIのような最先端のスタートアップにもいる
- 多くのスタートアップはすべて、何らかの #discuss-aiSlack チャネルを持っていて、ReplitやNotion、Amplitudeなどは社内の非公式のチャネルグループから正式なチームになっていった
- AIの製品化には研究者ではなくエンジニアが必要
- 毎日公開される膨大な量の論文、モデル、テクニックがAIへの注目の高さと資金によって指数関数的に増加しており、すべてを把握し続けるにはほぼフルタイムのコミットが必要
- AIの進歩を取り入れ、事実上一夜にして何百万人ものユーザーが使用する実際の製品を形作っている
開発だけでなく、データ分析や経営課題の見える化など、AIエンジニアは今後より多くの分野と関わるスタンダードな職業になりそうです。
経産省が「アートと経済社会について考える研究会報告書」を公開
今回経済産業省は初めてアート産業の振興についての検討が行われ、「アートと経済社会について考える研究会報告書」を公開しました。
- 事業の差別化のためにアートを導入する企業が増えている
- 特に地方ではアーティストの発表の場が十分にない
- アーティストの育成から作品の流通までの市場設計が必要
- テクノロジー自体がアート表現のメディアになり、経済産業的な意義がある
- 日本のアート市場は2,363億円
アートを俯瞰的に分析したレポートになっています。AI時代においてよりアートの可能性は広がっていると感じました。
Meta、新アプリ「Threads」を8時間前倒ししてリリース
Threads already has over 95 million posts
7月6日Metaは、テキストベースの会話ができる新コミュニティサービス「Threads(スレッズ)」のiOS/Androidアプリを提供開始しました。
- 約100カ国で展開し、ローンチした24時間以内に既に9,500万以上の投稿
- いいね数だと1.9億回、登録者数は3,000万人以上。
- Instagramアカウントを使ってログインし、フォロー先やユーザー名をそのまま引き継げる。
- 文字数は最大500文字、リンクや写真、最長5分の動画も投稿できる。
ThreadsアプリはElon MuskがTwitterを買収した3ヶ月後から開発を開始し、20人ぐらいのチームが6〜9ヶ月で開発したとされています。Twitterの閲覧制限や度重なる仕様変更など、混乱が続くTwitterからユーザーをどれだけ獲得できるのか、今後の動きに注目です。
GPT-4のAPIを全ユーザーに解放
GPT-4 API general availability and deprecation of older models in the Completions API
7月6日からOpenAIはGPT-4のAPIを全ユーザーに解放しました。
- 既存の顧客は8Kコンテキストを備えたGPT-4 APIにアクセス可能
- GPT-3.5 Turbo、DALL·E、Whisper APIも一般提供
- Completions APIを使用する古いモデルの一部は廃止
日本においても、教育現場や行政など、人材不足の課題やDXの課題がある業界でAIが使うための議論がされています。高機能なAIを多くの人が使えるようになるのは、1年前には想像していなかったなと思いました。
※本記事はChatGPTを活用して記事作成しております。
※MVはMidjourneyにて画像作成しております。