20代の私に読ませたいオススメの小説「シャンタラム」

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ディレクターの百瀬です。
お盆の9連休は夏風邪を引いて寝込んでいました・・
しかし倒れながらも、私は趣味の読書をするべく震える手で本を握りしめておりました。
今回はそんな読書好きの私が20代のうちに読んでおいて本当に良かったと思う小説をご紹介します!

シャンタラム


その名もシャンタラムです。
この小説を読んだことのある人の感想で最も多いのはこの一言です。
「これより面白い小説があるなら教えてくれ!」

それもそのはず、この小説がそれほどまでに敬拝される理由はそのバランス感にあると私は考えます。
この小説の感想を一言で示すのは難解です。
冒険あり、恋愛あり、哲学あり、ミステリーあり、格闘あり・・
ボンベイに辿り着いた、一人のオーストラリア人脱獄者の成長を通して
とにかく様々な要素が入り混じり、話は進んでいきます。
(1冊600〜700ページからなる上中下の3部作なので結構長いです)
しかし、そのどれもが打ち消しあうことなく、そのどれもに真が通っているのです。

なので私たちは、単なる文字の羅列に、一喜一憂して、
ドキドキしたり、くすくすしたり、ハラハラしたり、とてつもなく悲しくなったりします。

ここではあえてあらすじを書きません。
この小説を読むに当たって、物語のあらすじを頭に入れておく必要はないと思いますし、
ぜひ真っ新な状態で1ページ目をめくって、
主人公と同じ真っ新な気持ちで旅を進めていただきたいのです。
(旅から始まる小説だということがバレてしまいました)

しかし今回はちょっとだけ、
この小説を読んで感銘を受けた”名言”を紹介させていただこうと思います。

もし読む前に事前情報を全く入れたくないという方は、
ここで一旦ページを閉じて、
ぜひ読み終わった後にもう一度このページにいらしてください!

シャンタラムの個人的名言集

今の自分は手枷足枷をされ、血を流している無力な男にちがいないが、それでもなお自由なのだ。
拷問をしている男を憎む自由も、その男を赦す自由も自分にはある。
どうでもいいようなことに聞こえるかもしれない。
しかし、鎖に噛まれ、痛さにひるむことしか許されない中では、その自由が可能性に満ちた宇宙となる。
そこで憎しみと赦しのどちらを選ぶか。それがその人の人生になる。

ときに正しい理由から、まちがったことをしなければならないこともある。
大事なのは、その理由が正しいものであると確信し、
自分はまちがったことをしていると認めることだ。

苦しみはまさに幸福に似ている。
もちろん、まったく正反対の意味で。
一方がもう一方の鏡になっている。
もう一方がなければ、鏡に映ることはなく、存在すらしていない。
つまり苦しみとは、後ろ向きの幸福だということができる

私は悟った。愛を殺すことはできない。
憎しみを持ってしても。
恋も慈しみも好意も殺すことができる。
が、愛そのものは殺せない。
愛とは自分以外の真実を情熱的に探すことだから。
正直に完璧に愛を一度でも感じたら、愛は永遠のものとなる。

時々思うんだけど、天国っていうのは、
金輪際人を愛したりしない幸せな人たちの住む世界なんじゃないかしら。

人はときに正しいやり方で自分の心を壊さなければならない。
そんなふうに心を壊すことで、それまで知らなかった、
まったく新しい何かを学ぶことができるし、
感じることができるから。

経験より深い真実というものがある。
それは私たちがみたり感じたりするものを超えたところにある。
この真実の法則こそ、
ただ賢いだけの者と深い洞察力を持った者とを分け、
知覚で認知されるものとリアリティを隔てるものだ。

まとめ

まだまだありますがひとまず以上です。
僕はこの本を学生時代、東南アジアを旅している最中に手に入れ、初めて読みました。
それ以来、迷ったときはこの本の言葉を思い出したりしています。
敬愛できる本に出会えるのはこの上なく幸せなことです!
また機会があればおもしろい本を紹介させていただきます〜

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