群雄闊歩するビデオ会議ツール
新型コロナ(COVID-19)による影響で、リモートワーク、在宅ワークが日常化する中で、業務を円滑に進めるため非常に重要なツールがビデオ会議ツールです。今回の騒動により圧倒的に知名度をあげた「Zoom」ですが、セキュリティ上の懸念などから、敬遠されるシチュエーションも増えているようです。
そしていろんなタイプのビデオ会議ツールが増えています。(というよりもCOVID-19によりフューチャーされるようになってきた。)ミーティングだけではなく、ビジネスチャット、ウェビナーやコミュニケーションとしてのツールなど多様にあります。
そこで今どんなビデオ会議ツールがあるのか、ビジネス領域で使えそうなものを完全なる私見でピックアップしてみます。ツール選びの参考にしてください。
Zoom
もはや説明するまでもないぐらい浸透したZoomですが、やはりインターネット環境により接続が不安定になりやすいオンラインツールの中で、「切れない」「安定性」「設定項目の自由度」では他ツールを圧倒していると思います。セキュリティ面での不安は残るものの、機密事項の高い業務ではない場合は文句なく使えるのではないでしょうか?
価格:無料あり
Microsoft Teams
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software
マイクロソフトが力をいれるビジネスチャットツール、Teams。私自身は使ったことがないのでレビューができないが、マイクロソフトのOffice365などを使っているWindowsユーザーはこちらの方が便利かもしれないです。
Macユーザーの場合、Office製品を使っていない人も多いと思うのであまり選択肢に入らないのではと思います。
価格:無料あり
Google Meet
Googleが5月より無償化提を始めたGoogle Meet。前身のGoogle Hangoutを使っていた時に比べてだいぶ使いやすくなっており、だいぶスムーズに繋がるなという印象を持っています。URLを発行して1クリックでビデオ会議を始められるなど、個人的にはポストZoomのツールとして注目しています。
価格:無料(2020年5月時点)
FACEBOOK Messanger
ビジネスユースでもよく使うFACEBOOKの「メッセンジャー」にデスクトップアプリが登場し、グループビデオ会議や複数端末ででのマルチタスクの操作性が向上しました。体感としても動きがスムーズで安定していると感じました。既にMessangerでつながっている人同士であれば、電話をかけるようなレスポンス感でいろんな人と繋がれるのはFACEBOOKならではです。
価格:無料
Whereby
わかりやすい固定URLが作成でき、1クリックでログイン不要でつながることがとても便利です。当社でも「Appear.in」の頃からメインのビデオ会議ツールとして有料版も使っていました。でも徐々にブラウザのキャッシュに起因する(?)音声やカメラの不具合が多発するようになり、なるべくトラブルが少ないZoomにシフトしました、「Whereby」になってからは重いな、と感じることが増えたような気がします。プロジェクトチーム自体が全てリモートで運営されているということもあり、サービスとしては好きなので、開発頑張って欲しいと思っています。
価格:無料あり
Microsoft Skype
こちらも一世を風靡した元祖ビデオ通話ツールですね。いまだに海外とのやりとりではSkypeを使うことが多いです。
意外とSkypeも伸びているようで2020年3月のDAUが70%増加して4,000万人に到達したようです。実際使ってみると進化していて、チャットの内容がリアルタイムの字幕になったり、チャットなども使うとオンライン教育にも効果的だったりして個人ユースにはSkypeが最適だと思います。
価格:無料
Remotehour
URLをクリックするだけで誰でも常時接続されたオンラインスペースに入ってくることができるコワーキングスペースを想定した作りになっています。まだちゃんと使えていないのですが、オンラインワークスペースとしての思想が面白いですね。APIが今後公開されるようなので、ビデオ会議ツール版のSlackのように自由度の高い使い方と同時接続時などの安定感が良ければ採用したいなと思っています。
価格:無料
Tandem
個人的には今一番気になるツールです。単なるオンライン会議ツールというよりバーチャルなオフィスを目指しているようで、事前にオンラインroomをいくつか作っておいて用途に合わせて部屋を使い分けたり、Google DocumentsやGitHub、Trelloなどツール連携可能でお互いに今何をやっているかが分かって、画面共有などがスムーズだったりが特徴です。ZoomとSlackを合わせたようなイメージでしょうか。近しいメンバーと使いながら社内導入できそうか試してみたいと思っています。
価格:無料
Remo
リアルイベントの代替ツールとして注目されるRemo。「リモ飲み会」のような言葉もあるようで、イベント時にテーブルを囲んで少人数でワークやディスカッションをしたい時に使えるというツールです。自身としては無料期間のトライアルで一度使ってみたのですが、URLを共有してもうまく動作せず挫折したことから使えていません。。。orz
異業種交流会やディスカッションによるアイデア出しなど、「出会いとコミュニケーションが価値」のようなイベントがある際には使ってみたいと思っています。オンライン会議はリアル対面よりも空気が読み辛く、大人数だと中々発言しづらくなるな、と感じていたのであえて少人数化するのはイベントに限らずコミュニケーションしやすい環境を整える上でも大事だと思います。
価格:50ドルから。
Cisco Webex Meetings
元祖ビジネスユース向けのビデオ会議ツールです。当社でも2017年から導入していますが、当時は機器も高価だったことこともあり安心のセキュリティ面、通信においても安定していて「さすがCisco!」という感じでしたが、Webexの元エンジニアが生み出したZoomを体験してからは、個人的にはセキュリティでも価格でもスペックオーバーに感じています。もちろん大企業には機材面含めセキュリティや回線安定性を考えれば適したコストだとは思います。
価格:無料版あり(2020年5月時点)
Chatwork
日本ではメジャーなビジネスチャットツール「Chatwork」にもビデオ会議機能があります。電話感覚でチェットツールボックスから「ビデオ通話」をクリックすると「チャットワークライブ」が立ち上がり、通話や画面共有など基本的なビデオ会議機能が使えます。個人的にはあまり使わないのですが、Chatworkを使っているとつながるのが早いので便利です。
価格:無料より
まとめ
オンライン会議ツールは他にもたくさんありますが、新しいものからメジャーどころまでビジネス上で使えそうなオンライン会議ツールをご紹介しました。よりリモートワークを便利にするためにも、そしてより進化したコミュニケーションを実現するためにもいろんなツールを使って試してみるのが良いと思います。