- GitHub Copilot 新しい無料プランが登場
- 「次期Suica」計画を発表、タッチなしで改札通過可能な機能など
- 孫正義、トランプ次期政権の4年でアメリカで1000億ドルの投資
- Waymo、2025年初旬に東京で自律走行車の展開を始める
- Shopify、多数のアップデートを生成AI動画を活用しプロモーション
- 世界の変化をとらえた 10 のグラフ
- スーパーマーケットのこれまでとこれから
- Googleが量子チップ「Willow」を発表
- LINEヤフー2025年にブレイクが期待されるキーワード10選
- 2024年のTikTokのトレンドを振り返る
- Google の米国検索広告のシェアが2025年に50%を下回る
- 2025年にイノベーションを促進するもの
- AnthropicのCEO、「強力なAI」についての定義を語る
- RTFKTがシャットダウン
- Minecraft内でAIと人間が共存することを想定したシュミレーションについてのレポート
- Z世代の若者にとって、出会い系アプリの目新しさは薄れつつある
- YouTube はポッドキャストの最大のプラットフォーム
- 日本小説、イギリスにおける翻訳フィクションの売上の25%を占める
GitHub Copilot 新しい無料プランが登場
Announcing 150M developers and a new free tier for GitHub Copilot in VS Code
VS Code の GitHub Copilot に 1 億 5000 万人の開発者と新しい無料プランが登場しました。
- GitHub アカウントでサインインするだけで、誰でも毎月 2,000 件のコード補完と 50 件のチャット メッセージにアクセス可能
- GitHub の開発者数が 1 億 5,000 万人を超えた
GitHubは2008年設立、Git基盤でコード共有できるツールです。OSSつまりプログラミング開発のオープンソースの文化を加速することに貢献してきた開発者コミュニティです。2018年にMicrosoftに買収されたのちも、個人から巨大企業まで幅広く利用され、OSSの活性化、共同開発の円滑を実現してきたプロジェクトです。
今回のリリースは世界中の誰もが開発者になるための扉を開いた、小さいニュースかもしれませんが、世界にエンジニアを生み出すための素晴らしい取り組みだと思いました。
「次期Suica」計画を発表、タッチなしで改札通過可能な機能など
何が変わる? 「次期Suica」大刷新の中身 タッチいらずのウォークスルー改札はどう実現するのか
JR東日本は「次期Suica」に関する展開計画を発表しました。
- 2026年にモバイルSuicaアプリを大幅リニューアルし「コード決済機能」や「友達や家族同士で残高(バリュー)を送受信可能な送金機能」を実装予定
- “タッチなし“で改札を通過可能な「ウォークスルー改札」
- 各種処理のセンターサーバ化による「位置情報乗降システム」
- 乗車切符のQRコード化は将来的な磁気切符の廃止を見込んでいる
- クレジットカードを利用したタッチ乗車の導入の考えはない
2001年に登場したSuicaは非接触型IC乗車カードとして、当時は革新的なサービスでした。電子マネーとしても機能拡大しており、交通機関だけでなく、駅ナカやコンビニでの支払いにも使える便利さから、多くの利用者に支持されています。しかしフィンテックスタートアップの登場などにより決済が多様化する中で、新しい対応が求められていました。個人的にはSuicaというサービスは、もしスタートアップが開発していたら世界に拡大できたサービスだなと思っており、docomoのiモード同様、技術だけではなくどのように展開するかは重要だなと改めて思いました。
孫正義、トランプ次期政権の4年でアメリカで1000億ドルの投資
ソフトバンクの孫正義氏が次期アメリカ大統領のトランプ氏と面会を行い、約15兆円の投資を実行と新たに10万人の雇用も目指すと公表しました。
・孫氏、「アメリカ経済の成長見通しに対する自信が格段に高まった」
・アメリカ商務省によると、日本の対米外国直接投資(FDI)残高は23年時点で7833億ドルと、国別で5年連続の首位
・アメリカのテック界のTOPが相次いでトランプ氏を訪問
2025年1月にアメリカ大統領に就任するトランプ氏は、アメリカ第一主義を目指す中で、テクノロジーへの投資やクリプトへの規制緩和などが見込まれています。より成長の加速を見込むアメリカに対して、日本は明らかに成長への投資がしづらい状況です。多くの起業家やベンチャーキャピタリストが積極的に事業を成長させるために投資できる環境、そして収益が次の投資に循環する環境を日本も本気で取り組むべきだと思います。
Waymo、2025年初旬に東京で自律走行車の展開を始める
Partnering with Nihon Kotsu and GO on our first international road trip
Alphabetの傘下のWaymoが、2025年初旬に東京で自律走行車の展開を始めるとプレスリリースしました。
- 日本交通やGOと提携して展開する
- 東京は、世界で最も人口密度の高い都市環境の1つで、左側通行や新しい運転のニュアンスを学習し、適応していく必要がある
- 日本交通が、Waymo 車両の管理とサービスを監督する
- すでに車両の操作について日本交通のチームをトレーニングしている日本交通のドライバーが車両を手動で操作し、港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区など、日本の首都の主要エリアの地図を作成する
いよいよ日本も自動運転が導入されるということで、とてもワクワクするニュースでした。自動運転により移動へのハードルが下がり、よりアクティブに移動することが可能になります。
Shopify、多数のアップデートを生成AI動画を活用しプロモーション
Shopifyは150を超すアップデートをAI動画生成を活用してプロモーションしており、クリエイティブな伝え方が良い事例だと思いました。
主なアップデート内容
- 下書き注文がFunctions、バンドルおよびチェックアウト拡張機能に対応
- Shopify POSがバンドル、小売顧客セグメントおよび顧客メタフィールドに対応
- Shopify Search & Discoveryが組み合わせリスティングおよびカテゴリーメタフィールドに対応
- カート、チェックアウト、管理画面の読み込み速度がアップ
- Sidekick、Markets、新しい分析機能、お客様アカウントの拡張機能を展開
丁寧に機能を説明するというより、世界観を伝えることが重要だと考えているのかなと思いました。
世界の変化をとらえた 10 のグラフ
10 Charts That Capture How the World Is Changing (Part I)
10 Charts That Capture How the World Is Changing (Part II)
市場動向とスタートアップについてレックス・ウッドベリーが執筆しているDigital Nativeがまとめたレポートです。
- 予測市場の台頭
- 2025年はVC分配の年となるか?
- 体験経済が再び勢いづく
- 「経済的に成功する」とはどういう意味でしょうか?
- 宇宙開発競争(2020年代版)
- 音楽の次の一手: ジェネレーティブミュージック
- Shopifyの再加速
- ベンチャーキャピタルのべき乗則
- VCファンドのサイクルとセカンダリー
- 動画消費の推移
2025年には状況が好転する要素がやはりいくつかありそうです。
そして個人的に興味深かったのはZ世代の経済感覚です。Z 世代の71% が他のどの年齢層よりも経済的成功を達成することを期待していると答えています。レポートの中ではZ世代はより多くの人がクリエイターになりたいと考えるかもしれない、とコメントされています。実際にZ 世代の48%がすでに副業をしており、自ら経営者やフリーランスになることで経済的自立と利益を得ることにより、Instagramで自分たちの生活を配信している上位1%の富裕層に追いつくことを目指すのではないかということです。
確かにより多くの人が自律的経済を作れる時代になってきています。そしてアルファ世代やZ世代が新しい経済的原動力となるのかもしれません。
スーパーマーケットのこれまでとこれから
日本におけるスーパーマーケットの歴史と今後の見通しについて、10Xがホワイトペーパーを公開していました。
これまで
- チェーンストア理論が生まれ、日本ではペガサスクラブが広める
- 1990年代後半より、地方で軽自動車の普及により女性をターゲットとして、ユニクロ、ドラッグストア、100円ショップなどの専門店、コンビニが台頭
- 2000年代は総合スーパーは店舗数を急激に落とし始め、食品中心の専門スーパーが成長
- 現代はオーバーストア化が進みシェア争い・付加価値争いの時代へ
これから
- 商圏人口の減少により、需要・供給の要求が大きく変化
- 2060年に約8,800万人へ人口は減少し、高齢者比率が35%超。特に地方では顕著
- パート依存度75%に対し厳しい雇用環境が続き、求人倍率は2倍超
- インフレ・円安が直接影響し、強い原価向上圧力
- 全産業において2030年より急速に人材不足が顕在化、小売業は人手不足が深刻・常態化
- ネットスーパーを利用されるお客様は店舗と併用を続け、ライフタイムバリュー (LTV)が1.3~1.5倍ほどへ大幅に増加する傾向
- IDや体験を統合し、測定やアクションがスムーズに行える顧客基盤の構築が重要
スーパーマーケットはいつも社会の流れやテクノロジーによって形を変えてきたんだなということがわかります。小売は成長路線から、少子高齢化によるサービスの変化を求められており、よりDXにより生産性の向上と付加価値の強化が必須になります。それでもスーパーマーケットは世の中の経済状況やトレンド、消費者のニーズと一番近いところにあってとても面白い業界だなと改めて思いました。
Googleが量子チップ「Willow」を発表
Meet Willow, our state-of-the-art quantum chip
Googleが「量子コンピューティング」と呼ばれる分野での、最新の開発成果となる新しい半導体(チップ)を発表しました。
・Willowでは、スケールアップするにつれて、量子エラーを指数関数的に削減できる
・最速スーパーコンピュータの 1 つで10兆年かかる標準的なベンチマーク計算を 5 分未満で実行
期待されることとしては、新薬の発見、電気自動車用のより効率的なバッテリーの設計、核融合や新しい代替エネルギーの進歩の加速など、将来のゲームチェンジャーとなる革新的なアプリケーションです。これらの多くは従来のコンピューターでは実現できなかったものでしたが、量子コンピューターの実現はその可能性を高めるものです。
1-2年前は量子コンピューターの実用化は2030年と言われていましたが、実現が早まる可能性が高くなってきた画期的な進歩と言えます。
LINEヤフー2025年にブレイクが期待されるキーワード10選
「DS.INSIGHT Trend」が導き出した2025年にヒットする10アイテム発表
様々な業界から2025年のトレンド予測が発表されていましたのでいくつかご紹介します。
- ちゃん系ラーメン:東京発の新ジャンルラーメン。「中華そば」「もり中華」を中心とし、豊富なチャーシューと平打ち麺が特徴。
- ドバイチョコレート:中東ドバイ発のスイーツで、ピスタチオペーストとザクザクした食感が人気。
- リッププランパー:唇をふっくら見せる美容アイテム。若年層を中心に注目。
- めじるしアクセサリー:バンダイのカプセルトイ。傘やペットボトルに取り付けられる便利グッズ。
- POP MART/ラブブ:中国発のアートトイブランドとその人気キャラクター。
- 玉ねぎのズッパ:イタリア風の「食べるスープ」。サイゼリヤのメニューで注目。
- カチモリヘア:韓国発のトレンドヘアスタイル。まとめ髪のアレンジが特徴。
- もころん:小田急電鉄のマスコットキャラクター。男女問わず幅広い世代に人気。
- 推し旅:JR東海の「推し」に関連した旅行プランやイベント。
- ジャーナリング:「書く瞑想」とも呼ばれる、感情を紙に書き出す手法。
ビッグデータに基づくデータになっており、来年の取り組みに参考になると思います。
2024年のTikTokのトレンドを振り返る
Year on TikTok 2024: A little creativity sparks a lot of impact
TikTokが2024年のトレンドと傾向をまとめた記事を公開しました。
- TikTok Shop LIVEセッションの数が今年ほぼ3倍になった
- Canvas BeautyのStormi Steeleは 、ブラックフライデーで1回のライブストリームでTikTok Shopの売上が200万ドルを超えた
- #BookTok は、2024年の最初の10か月で120万件を超える投稿が作成され、何百万人もの人々に読書の喜びを再発見するよう促した
- 2024年のグローバルトップソングは、 FloyyMenorとCris Mjによる大ヒットレゲトン曲「Gata Only」でTikTokで5,000万回以上再生され、Spotifyで13億回ストリームされた
- サブリナ・カーペンターは合計で1,500万回を超えるTikTokビデオ作品を生み出し、TikTokはプラットフォーム上で世界最大のアーティストの1人へと押し上げた
- 2023年と比較して#SportsOnTikTok の投稿が350%増加
- オリンピック関連のハッシュタグには190万件の投稿と約500億回の視聴回数
- #TeachersOfTikTok は550万件を超える投稿を生み出し、教育者はにとって新しいプラットフォームになっている
TikTokへの風当たりが強くなる中で、いかにアメリカの経済や文化に良い影響を与えているかを必死に訴えるようなレポートになっているなと感じました。
Google の米国検索広告のシェアが2025年に50%を下回る
Googling Is for Old People. That’s a Problem for Google.
Googleの独壇場だった検索広告のシェアが、下がってきているという記事でした。
- 司法省によるGoogle解体の試みなどのGoogleに対する不利な動きは数多く起きている
- TikTok などのプラットフォームや PerplexityなどのAIツールは、人々が情報を見つける方法を変えつつある
- TikTokはアメリカのデジタル広告収入の4%未満を占めるにすぎないが、ユーザーの23%がアプリを開いてから30秒以内に何かを検索しており、全世界での検索量は1日30億件に上るという
- 広告プラットフォームSkaiのデータによると検索結果に表示される広告をクリックする割合は1年前と比べて8%減少している。広告がある場所までスクロールする必要がなくなったためと考えられる
- Googleの検索結果におけるAIの回答が全面的に導入されると、パブリッシャーの収益が20億ドル減少する可能性がある
チャットボットの普及はユーザーがより自然で会話的なインターフェースに惹かれているということを示しています。人間とコンピューターのインタラクションの進化により注目すべきだと感じます。
2025年にイノベーションを促進するもの
Andreessen Horowitz「Big Ideas in tech 2025」
a16zが2025年に期待できるイノベーションをまとめた記事を公開しています。
- アメリカのダイナミズム
- バイオ + 健康
- 消費者向けテクノロジー
- クリプト
- エンタープライズ + フィンテック
- ゲーム
- 成長段階のテクノロジー
- インフラストラクチャー
2025年は各方面の技術がより複合的に変化する年になる予感がします。
AnthropicのCEO、「強力なAI」についての定義を語る
AnthropicのCEO Dario Amodei(ダリオ・アモデイ)が「強力なAI」について詳細の定義を語ったブログを公開しているので共有しました。
- ほとんどの人は、AI のプラス面がどれほど劇的なものになり得るかを過小評価している
- 「強力なAI」は2026 年という早い時期に登場しうると考えている
- 強力なAIの定義
- 生物学、プログラミング、数学、工学、執筆など、ほとんどの関連分野でノーベル賞受賞者よりも賢い
- 「話しかける賢いもの」であるだけでなく、仮想的に作業する人間が利用できるすべての「インターフェイス」を備えている
- 受動的に質問に答えるのではなく、自律的に完了までに数週間かかるタスクを任せることができ、実行できる
- 数百万のインスタンスを実行するために再利用することができ(これは、約2027年までに実現)、モデルは人間の約10倍から100倍の速度で情報を吸収し、アクションを生成する
AIが科学や社会課題に与える知能の限界収益性については考察すべき内容で、今後のAIにおける進化の方向について示唆に富んだ内容でした。AGIについては頻繁に話題になりますが、あまりしっかりとした定義がないので「強力なAI」というAnthropicのCEOがしっかり解釈を提示することには意味があると思います。Dario Amodeiは一貫してAIに関する倫理的活用について発信をしており、AIに対してポジティブでありながら、Open AIのSam Altmanよりもその活用について注意深く、慎重さを示しているされる人物です。
Dario Amodeiは大規模言語モデルのClaude AIを開発する企業Anthropicの共同創設者であり、CEOを務めています。OpenAIの元研究担当副社長であり、過去にはGoogleやBaiduで一貫してAI研究開発を行ってきました。Anthropicには、OpenAIのSuperalignmentチームの共同トップだったJan Reike(ヤン・ライケ)や、OpenAIの共同創業者でAIアラインメントを統括していたJohn Schulman’s(ジョン・シュルマン)が参加しています。2024年10月にはOpenAIの創設チームのメンバーでありアルゴリズムチームのリーダーだったDurk Kingma(ダルク・キングマ)もAnthropicにジョインしており、Dario Amodeiの信念に多くの開発者が共鳴しているようです。
RTFKTがシャットダウン
RTFKTは2020年のNFTの象徴的なプロジェクトの一つで、デジタルスニーカーとデジタルファッション文化の頂点として、NIKEが2021年に買収していました。最近のNIKEの業績低迷を受けて、今年10月に新しいCEO Elliot Hillが就任し、事業整理の一つとして今回の形になりました。今後は過去のプロジェクトを保存するための新しいウェブサイトを立ち上げる計画があるようです。
NFTという響きが懐かしいぐらいですが、今後どのようにオンチェーンの価値が浸透していくのか注目したいと思います。
Minecraft内でAIと人間が共存することを想定したシュミレーションについてのレポート
Project Sid: Many-agent simulations toward AI civilization
Minecraft内で数千体の自律型エージェントAIが人間と共存することを想定したシュミレーションする『Project Sid』についてレポートされています。
- PIANO はが中央の意思決定システムを通じて一貫した動作を維持しながら、複数のプロセスを同時に実行できるようにするAIエージェント
- 最初は同一の PIANO エージェントを 30 体をMinecraft の村 1 つに配置した。社会的交流を通じて、AIエージェントは仲間の社会的動機を理解し、独自の目標を生み出し、農民や芸術家など多様な職業への特化した
- AIエージェント同士が集団ルールに反応したり、影響を受けてルールを遵守したり修正したりした
- 6 つの町と農村地域に 500 人のエージェントを分散させるというシミュレーションでは、都市部では田舎の地域よりも多くの文化的コンテンツが生成され、ある地域では環境テーマが採用され、別の地域ではいたずら文化が受け入れられるなど、AI 社会が独自の文化的アイデンティティを開発し、複雑な信念体系を維持できることを実証した
- 宗教も布教活動を通じて広がり、都市部と農村部のAIエージェントの思考や会話に現れた
AIエージェントが職業を自ら選んだり、民主的なシステムに参加し、文化交流に従事するなど人間活動をシュミレートしている様子が興味深いです。ただ空間推論や物理的な調整などの基本的な機能に調整が必要ということや、生存、好奇心、社会的絆などの人間の動機要素が欠けているということで、今後AIエージェントが進化していく先のシュミレーションレポートが楽しみです。
Z世代の若者にとって、出会い系アプリの目新しさは薄れつつある
Gen Z is breaking up with dating apps, Ofcom says
Ofcomは、イギリスのトップ4の出会い系アプリの利用が2023年以降減少しており、Tinderは60万人、Hingeは13万1000人、Bumbleは36万8000人、Grindrは1万1000人のユーザーを失ったと述べています。このわずかな減少は、Z世代のデート習慣の変化に関連している可能性があります。
- Tinderの親会社Matchグループは、若年層のユーザー獲得に問題があることを認め、「今日の若年層のユーザーにより響くアプリ内体験の形成」に注力する
- Z世代のユーザーは「よりプレッシャーの少ない、より本物のつながりを見つける方法」を求めている
- 出会い系サービスは18~24歳の18%、25~34歳でも同程度の割合で浸透している
Roblox上でデートするZ世代も多いと言われるように、「より本物のつながりを見つける方法」としてゲームが新しい出会いの場所だったり、海外ではランニングクラブが増えており出会いの場になりつつあるようです。
YouTube はポッドキャストの最大のプラットフォーム
Why Everyone Is Now Watching Podcasts on YouTube
YouTube は、ポッドキャストで Spotify や Apple よりも大きくなっています。今ではポッドキャストを聞くだけではなく、視聴しています。
- 毎週ポッドキャストを聴く人の31%が、YouTubeが最もよく使うプラットフォームだと答えている
- Spotify のSEO、Daniel Ek曰く「すべてがビデオ中心になりつつある」
- Z世代の嗜好がポッドキャストのあり方を再定義している
- 選挙戦の最終段階で、ドナルド・トランプ次期大統領は、YouTubeで合計 1 億回以上の視聴を集めた。その中にはジョー・ローガンとの対談も含まれている
- YouTube は最近、Netflix を抜いてアメリカで最も多くのテレビ視聴者を獲得したストリーマーになった、アメリカでは毎月 1 億 5000 万人がテレビで YouTube を視聴しており、これは YouTube がほぼ全米の半分のリビングルームを制覇した
- 5年前はYouTubeがビデオポッドキャストが流行り始めていることに気づき始めた
- パンデミックで、ポッドキャスターがZoomでの会話を録音し始め、人間同士の交流への需要が高まり、リスナーが実際にそれを視聴するようになった
- 「このトレンドが自然に現れているのを見て、投資したいと思った」とYouTubeの副社長、ティム・カッツがコメント
Podcastは新しいメディアとして成長してきましたが、Youtubeがしっかりこのトレンドを抑えていたことが興味深いですし、Youtubeが結果としてPodcastの市場を広げていることにYoutubeの凄さを感じました。
日本小説、イギリスにおける翻訳フィクションの売上の25%を占める
Surrealism, cafes and lots (and lots) of cats: why Japanese fiction is booming
2022年のニールセン・ブックスキャンの数字によると、日本のフィクションはイギリスにおける翻訳フィクションの売り上げ全体の25%を占めているようです。
- ガーディアン紙によると、2024年のこれまでの翻訳フィクションのトップ40のうち、43%が日本のもので、柚木麻子の『バター』がトップに立っている
- 1990年代には、村上春樹と吉本ばななながイギリスで人気を博した
- 村上春樹と吉本ばなななの作品は「政治に無関心、あるいは不満を抱き、思春期あるいは思春期後のサブカルチャーとともに生きることに満足している若者の経験を伝えている」と大江健三郎の批判を受けたが、疎外感、シュールレアリズム、社会的期待への抵抗は、今日のベストセラーの日本の作品にも表れている
- 日本の犯罪小説は古典も現代も大きく成長しており、今年の翻訳小説トップ20には柚木の『バター』と、松本清張の『東京急行』がランクインしている
- 村田沙耶香、川上弘美、川上未映子などの作家による、女性視点の文学小説も急増している
- マスコミではあまり取り上げられないが、業界では「癒し系」または「心温まる」フィクションとして知られている心温まる本は、今年の日本のフィクションベストセラーの半分以上を占めている
- 繰り返し登場するモチーフは、コーヒーショップ(川口俊和の『コーヒーが冷めないうちに』)、書店と図書館(青山美智子の『お探しのは図書館にあります』)、そして何よりも猫(新海誠の『彼女と彼女の猫』)である
日本の文学やコンテンツが世界でより拡張している点が興味深いです。日本のインバウンドが増えていることの一因に、日本人をより内面的な部分を理解している人たち、理解したいと思っている人たちが増えているのかもしれません。
※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています