はじめまして、8月に入社した渡辺です。
よろしくお願いします。
初ブログです。
世界の物流を変えた「コンテナ」
20世紀最大の発明はどう考えても「コンテナ」だったという話 : 超音速備忘録という書評で紹介されていた本を読みました。
大型船や鉄道、そしてトラックで運ぶあのコンテナについての本です。
個人的に「規格化された箱」と思っているあれですが、本書で描かれるその発展の歴史は長い道のりのようでした。
ただの箱でも目的を持って規格化され、更に時間をかけて改良を重ねた結果、世界の物流を全く変えてしまうのは鮮やかです。
ここ数十年の変化の遠因ではないかと疑うような事象をいくつか思い起こすのも楽しいかもしれません。(衰退する商店街、日本がかつて家電で世界を席巻したこと、Amazonの無駄に大きい箱など)
表などのデータが少ない記述主体の本ですが、一つの歴史書として大変興味深かったです。
サーバー管理を変える”コンテナ”型仮想化
そして、最近コンピュータの分野でもコンテナが持て囃されています。
いまや、その有用性に気がついたWEB上の巨大サービスはこぞって参入、それぞれの管理ツールを競っています。
Dockerといえばピンと来る人も多そうですし、runCというとそこそこ詳しい人がピンと来るでしょう。
Docker
runC
そうです、古くて新しい”コンテナ”型仮想化が、現在のサーバー管理を塗り替えようとしているのです。
DockerやrunCはコンテナ型仮想化というのはchrootから発展した、OS仮想化ですが、ここ数年のブレイクスルーでDockerを生む土壌を醸成し今の発展につながっています。
詳しく知りたい方は、Linuxカーネルのcgroupとnamespaceやユニオンマウントという機能について調べるといいでしょう。
Dockerもまた20世紀のコンテナと同じ道を辿る21世紀のコンテナです。
Open Container Initiativeという世界のITの巨人ばかり名を連ねた団体で標準化がなされています。
Open Container Initiative
https://www.opencontainers.org/
歴史は繰り返すのですね。
Dockerコンテナは、まだわたしも使いだしたばかりの技術ですが、これから世界をどう塗り替えていくのか楽しみです。
最近は手頃に買えたLinuxコンテナー最新ツール Dockerを支える技術(日経BP Next ICT選書) 日経Linux技術解説書の読破が目標になっています。
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では、また来月。