今年は「マーケティングオートメーション(Maketing Automation)」ツールが日本でも多くリリースされ、デジタルマーケティング界隈ではトレンドワードになっています。「MA(エムエー)」などとも略されます。
現在よく見られるマーケティングオートメーションはクラウド型のものが多く、導入も比較的簡単です。
導入のメリット
そもそもなぜマーケティングオートメーションが必要とされるのでしょうか?
今までのマーケティングは一斉にメルマガを送る、ターゲット属性を絞った広告施策など、数と量が重視されがちでした。
というのもテレビ広告が良い例ですが、ターゲットが見ていそうな番組に広告を出して、多くのターゲットに頻回に接触することが購買につながっていると思われていました。
しかし今やマス広告が効かない時代。
デジタル上ではAmazonのレコメンド機能やGoogleの検索機能のようにパーソナライズされた情報をユーザーが検索しなくても表示できる技術が一般化し、One to Oneの個客マーケティングが可能になりました。
ニーズが多様化・散在化しユーザーの関心の変化も激しく、さらに多様な競合がひしめく中で、
①どんな状況のターゲット(誰に)
②商品・サービス(何を)
③どんなタイミング(いつ)
④どんなチャネルで提供するか(どのように)
より顧客にパーソナライズされたマーケティングが必要とされています。
しかし、それをマーケッターが全ての施策を膨大の情報からターゲットユーザーを抽出し、One to Oneマーケティングを実施することは現実的に不可能です。
そこでユーザーのデータ取得を自動化し、スコアリングし、自動抽出した見込みユーザーに対してあらかじめ設定したシナリオに応じて次のアクションへ誘導するといった、カスタマージャーニーを自動化する「マーケディングオートメーション」の技術が注目され、国内のマーケティング市場が形成されつつあります。
マーケティングオートメーションができること
各社それぞれの機能がありますが、主なマーケティングオートメーションにおける機能は下記の4つです。
リード管理
メール配信
フォーム作成
Web解析
これらはもともと個別のツールやCRMサービスとして既存であったものですが、マーケティングオートメーションではこれらを一貫したマーケティング業務として自動化することを目指します。
マーケティングオートメーションサービスまとめ
Marketo(マルケト)
いち早く日本語対応したために、日本国内におけるマーケティングオートメーションの草分け的な存在です。
価格帯:10万円〜
Synergy360
https://www.synergy-marketing.co.jp/cloud/synergy360/
CRMとしてかなり知られたツールだと思いますが、マーケティングオートメーション機能が特化したのツールになります。
初期費用:15万円 月額:2.5万円〜
SATORI
「DMP内蔵マーケティングオートメーション」を特徴として、メール配信から広告配信を一貫して行うことができるそうです。
初期費用:10万円 月額:10万円〜
SHANON MARKETING PLATFORM
日本では老舗としてよく知られたサービスです。リアルマーケティングに強みがあり、イベントやセミナーによる集客をする事業者におすすめです。
初期費用:10万円 月額:2.5万円〜
KAIROS3
https://www.kairosmarketing.net/
国産のマーケティングオートメーションツールの中でも格安です。必要な機能と基本的な施策ができれば良いというマーケッターには最適です。
初期費用:1万円 月額:0.5万円〜
いかがでしたか?
手頃な価格でマーケティングオートメーションツールが導入できそうな気はしませんでしたか?
このマーケティングオートメーションは導入すればマーケティングが簡単になるというものではありません。
マーケティングオートメーション導入成功のカギは、それを運用するための人材と実行するための組織体制作りが重要です。
その点は改めて書きたいと思います。